蘇らせ屋のボクとヒトゴロシのキミ
☆☆☆

歩きながら話をしている内に、蘇らせ屋の存在を尾崎さんに教えたのは翔平であるとわかった。


翔平はここ最近都市伝説の噂などにはまっていて、その最中にネット上で見つけたらしい。


本当に存在しているとは思っていなかった上、現れたのが僕だったので相当驚いたようだ。


尾崎さんの家は2階建てアパートの1階の端だった。


あちこちがひび割れドアはひどくキシンでいる。


そんな外観とは裏腹に部屋の中は綺麗だった。


フローリングに白いテーブルが置かれ、その上にはピンク色の花が飾られている。


清潔感のある部屋だ。


「メイコは学校でイジメにあっていたようです」


僕と翔平にお茶を出した尾崎さんは、座るなりそう言い出した。
< 228 / 336 >

この作品をシェア

pagetop