秘密の恋は1年後

 少ししてから自宅に入り、荷物をソファに置くと、シングルサイズのベッドにダイブした。ひとりになったら、急にドキドキしてたまらなくなったのだ。

 本当に、社長は掴みどころがない。
 意地悪で俺様で、結構強引な一面を見せられたと思えば、優しいキスをして、父親みたいな心配までしてくれたり……。
 ことあるごとに振り回されてしまうけど、ドキドキしたり、きゅんとさせられたり、このところ満たされている胸の奥は、途轍もなく忙しい。


『ずっとお前を抱きたいと思ってた』
『もう止められないから……俺で乱れたお前を見せろ』

 最中に囁かれた言葉がよみがえってきて、枕をきつく抱きしめずにいられなくなる。
 あんなにセクシーで、目の置き場にも困るような体躯を見せつけられたら、身体がくべられた熱を思い出してしまいそう。

 千堂社長の彼女になったとはいえ、そんなことはまだまだ先の出来事になるだろうと油断しまくっていたので驚いたけれど、覚悟を決めてよかったと思う。
 それほどに、とろけるような甘さに包まれた幸せな出来事だった。

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