秘密の恋は1年後
――金曜の夜、同僚に食事に誘われたけれど丁重に断り、尚斗さんと暮らすマンションへ帰ってきた。
料理の前に洗面室に入り、週末にまとめてクリーニングに出す彼のYシャツをバスケットからランドリーバッグに移す。四日分のそれは、白とブルーのクレリック、淡いピンクや基本の白など日々とてもカラフルだし、袖口に彼のイニシャルが刺繍されているものもあって洒落ている。
ブルーと白のストライプシャツを抱きしめると、薄らと残っている香水の残り香に、ドキドキしつつもホッとして、肩の力が抜けていくようだ。
「よーし、作るぞ!」
今夜は、尚斗さんにポテトサラダを振る舞う日。
帰りに結衣さんから聞いておいた輸入食品店で肝心のエシレバターを入手し、いつものスーパーでは男爵いもやきゅうりなどの野菜とベーコンも買ってきた。
教えてもらった通りに作って、味を馴染ませるためにボールで休ませる。
それから、トマトソースのロールキャベツとズッキーニの肉詰めを作り、彼の帰宅を待つ間に洗濯物を畳み、お風呂にもすぐ入れるようにお湯を張っておいた。