秘密の恋は1年後
「じゃあ、早速今日から……」
反論せずにいたら、立ち上がった彼が私の手を引っ張った。
「えっ、ちょっと待ってください!」
「待たない」
予測不能の展開にソファにしがみついていると、彼に抱え上げられ、強制的に洗面室へ運ばれてしまった。
尚斗さんは、躊躇なくYシャツとスラックスを脱いでいく。
目のやりどころに困って、自分のつま先を見下ろしている間に、全裸になった彼が先に浴室に入った。
……これって、つまり、一緒に入るってこと?
無理、無理!! 心の準備ができてないし、明るいところで見られるなんて耐えられるはずがないのに!
戸惑ってなにもせずに立ち尽くしていると、浴室のドアを開けた彼が顔を覗かせた。
「早くしろよ。服脱いで入るだけだろ? 子供でもできるぞ」
バタン、とドアを閉めた彼は、シャワーを浴び始めている。
磨りガラスの向こうに浮かぶ長身を見つめ、ふぅっと息をついて意を決した。