秘密の恋は1年後

「それではごゆっくり……」
「いや、なに言ってんの」

 いつもならお湯に浸かるけれど、今日はそれどころじゃない。
 シャワーを浴びたので、そそくさと先に出ようとしたら、バスタブから半身を乗り出し、長い腕を伸ばした彼につかまってしまった。


「あの……尚斗さんも隠してもらえませんか?」

 そう言うと、諦めたようなため息をついたのが浴室に響き、ハッキリと聞こえた。


「わかったから、早く入れ」
「はい……」

 タオルで前を隠しつつ、バスタブに入る。
 向かい合って身体をお湯に沈める間、どこを見ていいのか分からなくて彼を見つめてしまった。


「わっ!」
「こうすれば、お前は困らないだろ?」

 すかさず私を反転させた彼は、足の間にすっぽりと私を納め入れた。

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