秘密の恋は1年後
ふかふかで肌当たりのいい真っ白なバスタオルに包まれ、リビングのソファに横たえられた。
羽のないタワーファンの冷風が心地いい。彼がスポーツドリンクをグラスに注ぎ、ストローを挿して持ってきてくれた。
「ごめん、悪戯が過ぎた」
茹であがったように赤い頬を見て、尚斗さんは申し訳なさそうに眉尻を下げている。バスタオルを腰に巻いただけの彼が床に胡坐をかき、私の額に貼りついた髪をそっと戻していく。
私は、身体から熱を吐きだすように息を深くつき、目を閉じた。
「もう、一緒に入るのは禁止ですからね」
週に一度のぼせるなんてあり得ないし、きっと彼の悪戯はエスカレートする気がしてならない。
そもそも、一緒に暮らしているんだから、お風呂くらい別々だっていいはずなのに。
「……わかった」
語気の弱い声が右から聞こえて、ゆっくりと目を開ける。
すっかり落ち込んでいる様子の尚斗さんが私を心配そうに見つめていて、きゅんとしてしまった。