秘密の恋は1年後
彼と過ごす週末の朝は、目覚ましのアラームに急かされることもなく、とてものんびりだ。
ふたり揃って一糸まとわぬ姿で眠った真っ白なベッドは、この上ない幸せにあふれている。
キスをたくさん落とされた記憶は、肌に残された跡で鮮明に蘇り、隣にある尚斗さんの温もりで、愛し合った時間の彼を思い出した。
「おはよ……」
数分遅れで目が覚めた彼が、まどろんだ声で言う。
「おはようございます」
「もう、起きる?」
ほんの少しかぶりを振ったら、尚斗さんは優しく腕の中に私を迎い入れた。
くっついているだけで幸せを感じられる。このまま週末が終わっても、きっと大満足だ。
「……雨か」
「そうみたいですね」
窓に打ちつける雨粒のリズムを聞いて、彼が呟く。
今日は郊外のアウトレットに出かけ、その近隣にある公園を散歩する予定だったけれど、延期するしかなさそうだ。