秘密の恋は1年後

「どうする? 出かける?」
「……のんびりしましょうか?」
「……そうだなぁ」

 まどろみながら話しているうちに、また睡魔に襲われてくる。
 それは、彼も同じで、揃ってまた眠りについた。



 二度寝から目覚めたら、十時前になっていた。
 いつもよりゆっくりと過ごしたからか、身体の疲れもすっかり取れている。
 カーテンを開けたら彼が起きてしまうと思い、そのままにして寝室を出た。


 ボートネックの黒いTシャツとギンガムチェックのサブリナパンツに着替え、ナチュラルメイクを施してからキッチンに立つ。
 昨日の残りのポテトサラダに葉物野菜をつけあわせ、ふわふわに仕上げたスクランブルエッグ、少量のナポリタンとクルトン入りのコーンスープ、バタートーストを用意した。

 まだ起きてこない彼を起こすために、再び寝室へ。


「尚斗さん、起きてください」
「んー……」

 白い遮光カーテンをゆっくり開けて、太陽の光を取り込むと、彼が眩しそうに薄掛けを頭までかぶってしまった。

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