秘密の恋は1年後
「まだかかりそうですか?」
集中していて私に気づいていないようなので、そっと話しかける。
「……あぁ、ごめん。もうこんな時間か」
「そろそろ寝ないと、明日がつらいですよ?」
彼の元へ行くと、会議資料を作成しているようだ。椅子の背にもたれ、身体を伸ばしながら大きな欠伸をした。
「あと少ししたら寝るよ。まひるは先に寝てなさい」
腕を私の腰に回し、少し引き寄せた彼につられて近付く。
「本当に? 夜更かししないでくださいね?」
「わかってるよ。おやすみ」
背中を上がってきた大きな手は私のうなじを包み込み、導かれるように腰を折って唇が重なった。
「……おやすみなさい」
ドアをそっと閉めてから、火照った頬に手を当てる。
未だ慣れることのない彼の甘いキスの感触にドキドキしながらベッドに入り、声を押し殺して身悶えた。