秘密の恋は1年後
「もう、どうなっても知らないからな」
「っ! ……ああっ!!」
荒々しく自身を突き立てる彼の律動に大きく揺さぶられ、さらなる高みへとあっという間に登りつめてしまった。
それでもなお、彼は愛をぶつけてくる。
私がどんなに懇願しても、身体がおかしくなってしまいそうだと訴えても、時折体勢を変えながら繋がりを一度も解くことはなかった。
「少しは自覚して」
「なに、を……ですかっ!?」
「最高にかわいいってこと」
ぎゅうっと抱きしめられながら、最も深く繋がった彼の切ない喘ぎを耳元に聞き、最後は揃って果てた。
――その週末。私の誕生日デートとはいえ、都心は歩けないからと、彼の運転で軽井沢へ向かっているところだ。
「もう一回言ってください」
「なにを?」
「最高にかわいいって、言ってくれたじゃないですか」
「そんなこと言ったか? 幻聴でも聞こえたんだろ」
数日前の誕生日を迎えてすぐの深夜、愛し合いながら言ってくれた言葉をリクエストするけれど、彼は忘れてしまっているのか、ただいつもの照れ隠しなのか、はぐらかしてばかり。