秘密の恋は1年後

「いろいろありますね」
「ちょっとなにか食べようよ。見て回る時間は十分にあるし」
「そうしましょう」

 運転で疲れている彼に、まずは腹ごしらえをしてもらおう。
 ハワイアンバーガーショップに立ち寄り、メニューを渡された。


「ロコモコバーガーにするかな。まひるは?」
「うーん……悩んじゃうなぁ。あっ、先に席を取っておいてもらえますか? 注文しておくので」
「ん、わかった」

 振り返って、彼の行先を見届ける。混雑する店内でも長身はよく目立ち、窓際の席を見つけてくれたのが分かった。
 清潔感のある真っ白なTシャツと形のいい黒スキニーを着ている彼は、羽織っていたデニムシャツを脱いで背もたれにかけている。


「ご注文をどうぞ」
「ロコモコバーガーとクォーターバーガーをください」

 食べきれないと困るので、自分の分は小さめのバーガーにした。サイドメニューはオニオンリングとアボカドサラダ、ミネストローネ。できあがるまで少し時間がかかるらしく、番号札を渡され、席で待つことにした。

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