秘密の恋は1年後

 ビルの前からタクシーに乗り、駒沢の自宅へ。
 お酒の強い尚斗さんはなんてことなさそうだけど、私は立花さんに薦められた最高級の梅酒が進んでしまい、少し酔っている。
 身体が火照っているし、顔が赤くなっていると分かる熱さに、何度も手を当てながら帰ってきた。


「わっ!!」

 帰宅して早々、彼に横抱きにされて、寝室のベッドに下ろされた。


「体調なら大丈夫ですよ? すごく酔っているわけでもないので」
「…………」

 あれ? ご機嫌斜め?
 前もこんなことがあったと思い出していたら、彼はYシャツのボタンをひとつずつ外しながら私に覆い被さり、キスをしてきた。


「葛城さんに見つめられて、ドキドキしてただろ?」
「えっ!?」

 瞳の色を冷たく変えた彼が、赤いニットの裾を咥えてめくりあげ、そのまま胸元に噛みつくようにキスを落とす。

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