秘密の恋は1年後
「お前、かわいすぎ。紹介するのが嫌になるくらいだ」
「えぇっ!?」
これから関係を公にするって宣言したのは彼なのに!
「なにがあっても、絶対に手離さないからな?」
「はい」
なんとも身勝手で、でも私のこととなると、彼らしくない余裕のなさがかわいい。
そして、溢れんばかりの愛情がこもった、彼の激しいキスに応えた。
それ以上はまだダメと断ると、彼は理解して私から下りた。
ブルーメゾンの葛城社長と、老舗和菓子店と飲食店を経営する立花さん、それから彼の家族……。
交際するまでは絶対に会うことはなかった人たちに、これから囲まれていくのだ。
そのためには、それ相応の覚悟をして、経験を積んでいかなくちゃ。
「私、尚斗さんの奥さんにふさわしい女性になりますね」
「もう、十分だよ」
手を繋いでリビングに向かう間、私の宣言は甘い返事で包まれた。