秘密の恋は1年後
「本当に、社長がそんなことを?」
「ええ。麻生さんのことが好きなんだろうなぁと、兄として感じました」
「っ!?」
小刻みに瞬きをして、動揺のままに視線を彷徨わせる。
――社長が、私のことを……好き?
なんで私なんかのことを?
いつから、私を知っていたの?
分からないことばかりで、一気に頭の中は大混乱だ。
「私が言うのもなんですけど、尚斗は本当にいい男だと思います。仕事もしっかり頑張るし、誰よりも負けず嫌いで、やると決めたら結果を出すまで諦めませんからね。それに、ああ見えて結構誠実で……」
「ぞ、存じております。社長がどんなに素敵な人なのか。社内でも人気が集中していて、それはもう目の保養で」
「あはははは! 目の保養かぁ」
突然のことに事実を話すと、愛斗さんは目尻にくしゃくしゃと皺をよせ、口を開けて大笑いした。