クールな社長の耽溺ジェラシー
次の日は朝からふわふわしていた。何度も夜の予定が頭をかすめ、そのたびに新野さんを思い出す。
服装まで、現場へ行く日は穿かないスカートと薄手のブラウスという仕事後を意識した格好になってしまった。
仕事に集中しないと。
気合いを入れて出勤して席へ着くと、すでに仕事をはじめていた隣の広瀬さんがイスのキャスターを転がし、腕と腕がくっつきそうなほどそばに来た。
「なぁ、こなっちゃん。正司さん、なんかあったのかな? 急に橋のライトアップやる気になったんだよ」
身を屈め、潜めた声には驚きと一緒に嬉しさもあった。
「それはわかりませんけど……いいじゃないですか。こっちも頑張ろうっていう気になりますよね」
誰かが頑張っている姿はそれを見ているこちらもその気になるし、励みになる。それが憧れの上司ならなおさらだった。
「まぁねぇ。昔の正司さんに戻ったみたいで、仕事見てたらわくわくしてくるしいいんだけど。すげぇのできそうな感じもするしね」
正司さんをこっそりと見つめる広瀬さんの横顔はいつも以上にいきいきして見えた。