Sweet moments ~甘いひと時~


まるで逃さないとでも言う様にガッチリと握られた手首。


目的地のホテルが見えてきて、より一層握られた手に無言で力が込められた。

どうしていいのか分からず、戸惑っているとホテルの正面にタクシーが止まった。




タクシーから引きずられるように出され、あろう事がフロントを横切ってエレベーターの最上階のボタンを押す。

普通ホテルに部屋を取る時は、フロントで手配をして鍵を受け取る筈。


しかし彼はそのまま部屋を目指している。




一体いつ、どこで入手したのか分からない部屋のカードキーを部屋の一室に差し込みそのまま中へと引きずられた。


扉が閉められたと同時に降ってきたキス。
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