Sweet moments ~甘いひと時~
他の席に移って、恥ずかしそうに笑う彼女の横顔を見つめることしかできない。
なんて情けないんだろう。
後悔なんて今までした事なんてなかったのに、こんなにも自分の発した言葉を悔やむ。
横で間宮さんが何か言っているのは分かっていたが、意識が彼女に集中していて内容が全然入って来ない。
彼女を遠目で見つめているのは自分だけではなく店の客のほとんどの視線が、この店のナンバー1である桜と彼女に集中している。
肩を抱かれても、振りほどかずに優しく笑い掛ける彼女が気に入らない。
間宮さんの話そっちのけで見ていると、彼女の体が一瞬ビクッと震えたのが分かった。
よく見ると、大きく開いた背中に男の手が伸びていてそのキメ細かい肌を直に触れていた。