Sweet moments ~甘いひと時~
井川さんが静かに呟いた。
「ただ、覚悟しておいだがほういい。支社長の本気は少し異常にも感じます。、、それだけ必死なんでしょう。貴方はきっと、もう彼から逃げられない。」
怖いくらい真っ直ぐな瞳に、戸惑っているとホテルのロータリーに車が止まった。
着いたホテルを見上げて、何故このような格好をしなければならないかようやく分かった。
何故ならば見上げたホテルは、日本で1番といっても過言じゃない『ザ・セントラルホテル』だ。
こんな所に一生足を踏み入れる事なんてないと思っていた超高級ホテル。
今日の事をあまりにも安易に考えていた自分を呪ってやりたい。
本当に私なんかが彼の役に立つのだろうか。
ホテルのエントランスにすら入れずに固まっていると、中から1人の男性が颯爽と出てきた。