Sweet moments ~甘いひと時~
ザワザワとエントランスが騒ぎ出す。
彼に気をとられていて気づかなかったが、周りには着飾った大勢の人。
その大勢の視線はこちらに向けられていて、それは驚きや戸惑い、好奇、羨望や嫉視。
様々な視線。
それが怖くて下を向いた。
「舞華さん、他の人間なんて関係ない。、、、私だけを見て下さい。」
彼の力強い言葉に顔を上げると、手は差し出されたままで力強い瞳で見つめられていた。
でもよく見ると瞳は微かに揺れていて、彼のその瞳に吸い込まれるように彼の手に自分の手を重ねた。
「、、、はい。彰さんだけを見ています。」
「では、、、行きましょう。」
握られた手に優しく力が入ったのが分かった。