Sweet moments ~甘いひと時~
これは彼の為でもあれば、自分の為でもある。
だがこうなってしまえば、覚悟を決めるしかない。彼の幸せを思えば傷つけてでも彼から離れなければならない。
「、、、お母様から聞かれませんでしたか?此処から出て行くんです。今までお世話になりました。」
頭を深々と下げて足早に彼の横を通り過ぎようとすると手首を掴まれた。
『それは本当にあの人からお金を受け取ったということですか?』
必死に笑顔を貼り付け答えた。
「そうですよ?これで借金返済から解放されて夜の店だって辞められます。これからようやく幸せな人並みの普通の生活が送れるんです。楽しみで仕方ありません。だから、邪魔、、しないで頂けますか?」
私の言葉を聞いて表情を歪ませる彼。