Sweet moments ~甘いひと時~
店内には優しいオルゴールが聞こえて、綺麗なガラスのショーケースには色とりどりのケーキ。
まるで宝石みたいに輝いている。
ケーキに目を奪われていると、最初に声を掛けてきたおじさんが立っていた。
「どれにするかい?好きなものをいってごらん?いくつでも言うといい。」
「え?でも私、お金持ってないです、、。だからその、、。見るだけで大丈夫ですっ!」
変な子に思われないように笑顔でそう返すと、おじさんは困ったように笑った。
「子供がそんな心配しなくていい。これは売れ残ってしまってね。お嬢ちゃんが食べてくれないなら捨てなきゃならない。でも、、そんなの勿体ないだろう?だから食べてくれると嬉しいんだけどな〜。」
「そうなの。今日は早仕舞いしようと思ったんだけどなかなか売り切れなくてね?困ったわぁ。誰か食べてくれないかしら?」