Sweet moments ~甘いひと時~


無言でフォークを取り、ケーキを口に運ぶ。


目を瞑ってゆっくりとケーキを食べすすめていくその姿は、まるでケーキの味を噛みしめているように見えた。

暫くすると彼の口角が少し上がって、小さく頷く姿を見てホッとした。


これで私の役目は終わりだ。

そう思い静かに彼から離れようとすると、突然強い力で掴まれた手。


『貴方はここに居てください。』



そしてケーキを食べ終わった出席者達からの視線をヒシヒシと感じて、必死に手を振り払おうと力を入れるがビクともしない。

「は、配膳が終わりましたので帰ります。手を、、離してください。」



「いえ、貴方もこのままここに居て総会に出席して頂きます。私の横で、、、。」
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