お見合いだけど、恋することからはじめよう

……そんなの、なにかの間違いだ。

入社してからあんなに良くしてくれていた桃子さんが、そんなことをする人ではないのは、あたしが一番よく知っている。

もし、本当に二人が「お見合い」をしていたとしても、それは止むに止まれずのことだ。
やさしい二人はきっと、あたしには言えなかったに違いない。


……そして、あたしに知られる前に、なんでもなかったように収めるつもりでいたのだろう。

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