お見合いだけど、恋することからはじめよう
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お昼休憩が終わり、友佳と別れたあたしは秘書室に戻った。

デスクには桃子さんがいて、午後の業務に取りかかろうとしていた。
島村室長は副社長の執務室にいるのか、ここにはいなかった。

『あの……桃子さん』

あたしが話しかけると、桃子さんはゆっくりと顔を上げた。

そして、頬にかかったダークブラウンの髪を、ヌーディーなピンクが施されたネイルの細長い指で、やわらかく払いながら、

『なあに?……七海ちゃん』

桃子さんはゆったりと笑った。

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