カラダから、はじまる。

……だめだ、これ以上は耐えられない。

今日は……ううん、今までこれだけ(こら)えてきたんだから……もう、いいよね?

……うちに、帰ろう。


だけど、その前に本宮を探して「話」とやらはまた別の機会にしてもらわなくちゃ。

わたしは室内を見渡したが、彼の姿は見えなかった。

ふと、大きな掃き出し窓の外に目を向けると、オープンテラスになっていて、さらにその向こうにはイングリッシュガーデンが広がっていた。

もしかしたら、そこに彼はいるのかもしれない。
わたしはテラスに出ることにした。

外はすでにすっかり陽が落ちて、宵闇が迫っていた。少し風が出てきていたため、わたしは首に巻いていたチュールを(ほど)いて、肩に羽織るように巻き直した。

そして、わたしは辺りをきょろきょろと見回した。

「おかしいな……」

だが、本宮の姿は見えなかった。


「……七瀬さん、だれかお探しですか?」

声をかけられて振り向くと、高木がいた。

「ねぇ、本宮を見なかった?」

わたしは高木に尋ねた。

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