無感情なイケメン社員を熱血系に変える方法
タンスなどはウォークインクローゼットになっており、購入の必要はなかった。

二人はリビングのテーブルとソファ、ダイニングのテーブルセット、駿太郎用のパソコンラックや本棚、デザイン用の作業台を購入した。

キングサイズのベッドはあるが、シーツや掛け布団はなかったので、それらも購入した。

後はキッチン用品とお揃いの食器も揃えた。

『ワオ!彩月も駿太郎も太っ腹なのね。夕方までに届くようにしておくから楽しみにしてて。絶対にまた、遊びに来てよ』

すべてを選び終えた時には、リンダをはじめとするスタッフ全員が二人を囲んでいた。

『改めましてなんだけど,,,』

彩月の言葉に全員が首をかしげた。

『来週からお世話になります。こちらがウィングライフインテリアの羽生駿太郎、そして私がお向かいのウィングライフスポーツに勤務する伊藤彩月です。宜しくお願いしまーす』

『アメージング!』

その場にいたスタッフが驚きと感嘆の声をあげる。

『日本人のオーナーの息子とそのフィアンセが異動してくるとは聞いてたけど、お忍びで品物購入なんて人が悪いわね』

『今日は色々ありがとう。来週からよろしくね』

駿太郎も差し出された手を握り返し、握手に応じた。
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