無感情なイケメン社員を熱血系に変える方法
「やあ、駿太郎、元気そうだね」
8月のある日、サンフランシスコのプロサッカーリーグに移籍した翔一郎かひょっこりとウィングライフインテリアに顔を出した。
ここはアメリカ。日本ほどアジア人のサッカー選手に注目するファンはいないのか、ほとんど変装をせずに翔一郎は現れた。
「出だしからコケたんだって?」
ニヤニヤ笑う翔一郎に無表情な駿太郎が言葉を返す。
「ああ、自分の甘さを思い知ったよ。彩月には感謝してる」
すると翔一郎が珍しいものを見たかのように
「お前でも感謝とかするんだな」
と冷やかしぎみに言った。
「彩月はすごいよ。いつも前向きで、劣等感を持たせることなく常に俺を同じ土俵に立たせてくれる」
駿太郎は接客中の彩月を見て微笑んでいる。
「お前変わったな」
「変わらなきゃあいつの隣にいられない」
「後9ヶ月で結果を出さなきゃならないもんな。焦ってるか?」
「いや、俺には彩月がついてるから」
翔一郎は益々驚いて目を見開いた。
駿太郎はこれまで何でも一人で抱え込み、誰のことも頼ろうとしなかった。他人を信用せず、ただ呼吸をするように生きている、そんな感じだった。
それが、彩月を全面的に信じ、周りに馴染もうとするばかりか成果を出したいと考えている。
「悔しいけど、親父に彩月ちゃんを紹介した俺のおかげだと感謝しろよ」
「ああ、兄貴、感謝してるよ。ありがとう」
それは小学校3年生以来、翔一郎が駿太郎からもらった初めての感謝の言葉だった。
8月のある日、サンフランシスコのプロサッカーリーグに移籍した翔一郎かひょっこりとウィングライフインテリアに顔を出した。
ここはアメリカ。日本ほどアジア人のサッカー選手に注目するファンはいないのか、ほとんど変装をせずに翔一郎は現れた。
「出だしからコケたんだって?」
ニヤニヤ笑う翔一郎に無表情な駿太郎が言葉を返す。
「ああ、自分の甘さを思い知ったよ。彩月には感謝してる」
すると翔一郎が珍しいものを見たかのように
「お前でも感謝とかするんだな」
と冷やかしぎみに言った。
「彩月はすごいよ。いつも前向きで、劣等感を持たせることなく常に俺を同じ土俵に立たせてくれる」
駿太郎は接客中の彩月を見て微笑んでいる。
「お前変わったな」
「変わらなきゃあいつの隣にいられない」
「後9ヶ月で結果を出さなきゃならないもんな。焦ってるか?」
「いや、俺には彩月がついてるから」
翔一郎は益々驚いて目を見開いた。
駿太郎はこれまで何でも一人で抱え込み、誰のことも頼ろうとしなかった。他人を信用せず、ただ呼吸をするように生きている、そんな感じだった。
それが、彩月を全面的に信じ、周りに馴染もうとするばかりか成果を出したいと考えている。
「悔しいけど、親父に彩月ちゃんを紹介した俺のおかげだと感謝しろよ」
「ああ、兄貴、感謝してるよ。ありがとう」
それは小学校3年生以来、翔一郎が駿太郎からもらった初めての感謝の言葉だった。