一途な2人 ~強がり彼氏と強情彼女~
私が身支度を整えたことを気配で察した彼が、ゆっくりとこちらに振り向いた。
「さぁーちゃん、本当にごめん。
こんなつもりじゃなかったんだけど………。」
嫌いにならないで………と消え入りそうな声で、必死に訴えている。
守ってあげたくなるような、母性本能をくすぐられる。
「ううん。彬くんのせいじゃないよ。
私だって、嫌じゃなかったから。」
「良かった。」
その後彬くんはそそくさと帰っていった。
その夜にメールをくれた。
"さっきは本当にごめん。
でも、この気持ちは本物だから。"
私もすぐに返信した。
"大丈夫だよ。
私も好きです。"
口に出すのは恥ずかしくても、メールならちょっと恥ずかしさが薄れる。
”それじゃあ、両想いだね。”
届いた返信に、にまにまが止まらなかった。
次の日も変わらず図書館で会ってランチの時間も合わせて他愛ない話をして。
幸せで、特別な時間だった。
あの一件が原因で、私たちの関係が壊れることはなかった。
ずっとあのまま、一緒に過ごしていられるんだと思っていた。
そう、あの時までは。
「さぁーちゃん、本当にごめん。
こんなつもりじゃなかったんだけど………。」
嫌いにならないで………と消え入りそうな声で、必死に訴えている。
守ってあげたくなるような、母性本能をくすぐられる。
「ううん。彬くんのせいじゃないよ。
私だって、嫌じゃなかったから。」
「良かった。」
その後彬くんはそそくさと帰っていった。
その夜にメールをくれた。
"さっきは本当にごめん。
でも、この気持ちは本物だから。"
私もすぐに返信した。
"大丈夫だよ。
私も好きです。"
口に出すのは恥ずかしくても、メールならちょっと恥ずかしさが薄れる。
”それじゃあ、両想いだね。”
届いた返信に、にまにまが止まらなかった。
次の日も変わらず図書館で会ってランチの時間も合わせて他愛ない話をして。
幸せで、特別な時間だった。
あの一件が原因で、私たちの関係が壊れることはなかった。
ずっとあのまま、一緒に過ごしていられるんだと思っていた。
そう、あの時までは。