あなたで溢れている

「…」

ポロポロ。

チュッ…

チュッ…

チュッ…

闇の中、リップ音だけが響く。



「…ヤ…メテ」


英里奈がまた拒絶した。

嫌なのか…
幼馴染み以上には思ってもらえないのか…



ヘコむ。



「…さっき…」

英里奈が沈黙を破った。

「うん?」

何を言われるかドキドキしながら待つ…

「……………キ、キス…してた…」

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