一途な御曹司に愛されすぎてます
「……実は私、あのとき少し落ち込んでいたんです」
ゼリーの効果で心が柔らかくなったせいか、そんな言葉が口からぽろりと零れた。
「自分の仕事に対する意識の低さに気がついて、嫌気が差していたんです」
食べかけのゼリーを眺めながら、こんなに素直に気持ちを吐露していることに自分でもちょっと驚いている。
私は、口では『人のため』と偉そうなことを言いながら、康平や彼の家族を見返して、自分が満足したいだけだった。
「私って浅ましい人間なんだなって思い知りました」
階上さんは私を包み込むような眼差しで見つめて、静かに口を開いた。
「キミは、自分が考えたメニューを食べた誰かが笑ってくれたら、嬉しいと思うか?」
「え? は、はい。それはもちろん」
「ならそれで十分じゃないか? 誰かの笑顔を嬉しく思うことに、意識が低いも高いも関係ないだろう。俺だってそんな大層なことを考えてこのゼリーを出したわけじゃない」
そう言って階上さんは優しい目で笑った。
「あの古城ホテルの庭で、楽しそうに花を眺めていたキミの横顔を覚えている。俺はただ、あの素敵な笑顔がもう一度見たかっただけなんだ」
ゼリーの効果で心が柔らかくなったせいか、そんな言葉が口からぽろりと零れた。
「自分の仕事に対する意識の低さに気がついて、嫌気が差していたんです」
食べかけのゼリーを眺めながら、こんなに素直に気持ちを吐露していることに自分でもちょっと驚いている。
私は、口では『人のため』と偉そうなことを言いながら、康平や彼の家族を見返して、自分が満足したいだけだった。
「私って浅ましい人間なんだなって思い知りました」
階上さんは私を包み込むような眼差しで見つめて、静かに口を開いた。
「キミは、自分が考えたメニューを食べた誰かが笑ってくれたら、嬉しいと思うか?」
「え? は、はい。それはもちろん」
「ならそれで十分じゃないか? 誰かの笑顔を嬉しく思うことに、意識が低いも高いも関係ないだろう。俺だってそんな大層なことを考えてこのゼリーを出したわけじゃない」
そう言って階上さんは優しい目で笑った。
「あの古城ホテルの庭で、楽しそうに花を眺めていたキミの横顔を覚えている。俺はただ、あの素敵な笑顔がもう一度見たかっただけなんだ」