一途な御曹司に愛されすぎてます
お姫様抱っこなんてされたのは生まれて初めてで、ふわりと浮く感覚に目を丸くする。
楽々と私を抱きかかえている彼の顔をポカンと眺めていたら、彼が少し苛立ちを含んだ声で言った。
「どうやら口で言っても通じないようだから、キミの体にたっぷり教え込む」
「え!? 体って、ちょっと待っ……!」
抗議の声も終わらぬうちに歩き出されて、思わず彼の胸にしがみついた。
揺れが怖くてギュッと両目を瞑って体を固くしていたら、ふわりと仰向けに下ろされた。
そっと目を開けたら予想通りベッドの上で、しかも彼は私の上に覆い被さり、真上から見下ろしている。
いよいよ強制的に退路を断たれて、この先を予感した私の胸が早鐘のように鳴り響いた。
「階上さん、お願いですからやめてください」
「名前で呼べと言ったろう? 今度また名字で呼んだりしたらお仕置きだ。それが嫌なら今すぐ名前で呼べ」
からかいを含んだ声が耳朶をくすぐる。
甘い痺れが体を走って、思わず声が出そうになった。
楽々と私を抱きかかえている彼の顔をポカンと眺めていたら、彼が少し苛立ちを含んだ声で言った。
「どうやら口で言っても通じないようだから、キミの体にたっぷり教え込む」
「え!? 体って、ちょっと待っ……!」
抗議の声も終わらぬうちに歩き出されて、思わず彼の胸にしがみついた。
揺れが怖くてギュッと両目を瞑って体を固くしていたら、ふわりと仰向けに下ろされた。
そっと目を開けたら予想通りベッドの上で、しかも彼は私の上に覆い被さり、真上から見下ろしている。
いよいよ強制的に退路を断たれて、この先を予感した私の胸が早鐘のように鳴り響いた。
「階上さん、お願いですからやめてください」
「名前で呼べと言ったろう? 今度また名字で呼んだりしたらお仕置きだ。それが嫌なら今すぐ名前で呼べ」
からかいを含んだ声が耳朶をくすぐる。
甘い痺れが体を走って、思わず声が出そうになった。