一途な御曹司に愛されすぎてます
「や、矢島淳美です。あの、一緒に予約していた菅原美千留がキャンセルになりまして……」
顔を赤くして蚊の鳴くような声を出すと、女性フロントスタッフさんがパソコンで素早く予約を確認してくれた。
「はい、矢島様ですね。ご連絡は承っております。矢島様のお荷物はすでにお部屋へ運んでおります」
「ありがとうございます」
お礼を言ってカードキーを受け取ると、すぐ側で待機していたベルスタッフが近づいてくる。
その時点で私の頭の中は、『やっぱりなにも言わないでおこう』という結論に達していた。
感謝の気持ちをきちんと伝えたいとは思うけれど、もしも忘れられていたらやっぱり悲しいから。
あの思い出は和紙のメッセージと共に、私の中だけに大切にしまっておこう。
『私、とても嬉しかったです。本当にありがとうございました』
ちょっぴり寂しい気持ちを抱えながら、心の中で専務さんに頭を下げる。
そしてベルスタッフと一緒にロビーの奥へ向かって歩いていると、不意に背後からまた耳触りの良い声が聞こえてきた。
「矢島様、お待ちください」
顔を赤くして蚊の鳴くような声を出すと、女性フロントスタッフさんがパソコンで素早く予約を確認してくれた。
「はい、矢島様ですね。ご連絡は承っております。矢島様のお荷物はすでにお部屋へ運んでおります」
「ありがとうございます」
お礼を言ってカードキーを受け取ると、すぐ側で待機していたベルスタッフが近づいてくる。
その時点で私の頭の中は、『やっぱりなにも言わないでおこう』という結論に達していた。
感謝の気持ちをきちんと伝えたいとは思うけれど、もしも忘れられていたらやっぱり悲しいから。
あの思い出は和紙のメッセージと共に、私の中だけに大切にしまっておこう。
『私、とても嬉しかったです。本当にありがとうございました』
ちょっぴり寂しい気持ちを抱えながら、心の中で専務さんに頭を下げる。
そしてベルスタッフと一緒にロビーの奥へ向かって歩いていると、不意に背後からまた耳触りの良い声が聞こえてきた。
「矢島様、お待ちください」