一途な御曹司に愛されすぎてます
 今度は専務さんが私の言葉を遮った。


「私がここまであなたを特別扱いする本当の理由を、知りたいですか?」


 目の前の彼の声と表情が、一変した。

 私を見つめる目の輝きが、そして微笑む唇が、微妙に艶を含んだ空気を纏う。

 それまでの忠実なバトラーめいた雰囲気に、男を匂わすなにかがプラスされたのを感じて、私の胸がパッと熱をもった。


 な、なに? 専務さんたら急にどうしたの? なんでこんな目で私を見るの?

 熱を帯びた胸をとっさに両手で押さえた私に、彼がイタズラっぽい口調で言葉を続ける。


「矢島様にひとつご提案があります」

「提案?」

「はい。ぜひ今夜の夕食を私とご一緒してください」


 また心臓が大きく鼓動を打った。

 こんな超イケメン男性にいきなり食事に誘われて、胸ばかりか顔まで熱くなる。

 胸元の手をギュッと握りしめ、混乱と鼓動を鎮めようと努力している私の耳に、楽し気な声が聞こえた。


「理由を知りたいのでしょう? 私と夕食を御一緒すると約束してくださるなら、そのときにご説明します」
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