イジワル御曹司ととろ甘同居はじめます
旅館は橋を渡った先にあった。歴史を感じる造りの外観だが、中に入るとてもモダンで落ち着きを感じる。
出迎えてくれたのは40代ぐらいの綺麗な女将。
部屋を案内する間、ここの温泉についての説明を受けた。
乳白色の炭酸泉。美容にもよく、女性にお勧めの温泉とのこと。もちろん自律神経が整えられ私の様な肩こりにも
とてもいいらしい。
そして説明が終わる頃に客室に到着したのだが、部屋に入った途端私は息をのんだ。
全面に広がる景色は緑に覆われ、まるで別世界にいるようなだ。
和の造りではあるもののベッドルームもあり、そして部屋に露店風呂までついているのだ。
「凄い」
「気に入った?」
私は何度も頷く。
「建一さんはここに来たことあるの?」
「ここへはないかな。でも評判もいいし・・・何より景色と温泉に惹かれてここにしたんだ。気に入ってくれたみたいでうれしいよ」
私の事を思ってここまでしてくれる建一さん。
だめだ昨日よりもっともっと好きになってる。
「夕飯まで時間もあるし・・・どうする?」
「もちろん温泉につかりますよ」
「じゃあ~入ろうか」
「はい。じゃあ建一さんはこのお部屋の露店風呂に入ってください。私は女湯に入ってきますね」
浴衣とタオルを持って部屋を出ようとするとガシッと腕を掴まれた。