俺様外科医の極甘プロポーズ
私は気を取り直して先生の腕に針を刺した。
「ほら、入りました」
「偉そうに言うな」
「すみません。でも、これは抜かないで下さね。倒れた時に刺した針を、大丈夫だからと抜いてしまったそうじゃないですか」
うまい抜き方を知っているだけに、患者さんよりたちが悪い。
「だからなんだ」
「約束できないなら、小児科の子供たちみたいに包帯でぐるぐる巻きにしちゃいますよ」
「馬鹿なことを! 点滴なんて抜くわけないだろう」
「わかってくださるならいいんです。はい、お熱測りましょう」
「測らなくていい」
「よくはないです。ご自分で測れないなら私がわきに挟んであげましょうか?」
「……わかったよ」
はいと体温計を渡すとしぶしぶ受け取ってわきに挟んだ。
そのすきに反対側の手で血圧を測り、脈をとるとカルテに記録をつける。