俺様外科医の極甘プロポーズ
「お前の体は食べたそうだけど?」
「そのようです」
「じゃあ、素直に口を開けたらどうだ」
「……はい」
私は言われたとおりに口を開けた。恥ずかしすぎて顔から火が出そうだ。目をぎゅっとつむる。何も見えなければ、冷静でいられると思って。
それなのに、先生はもっと口を開けと私の耳元で命令をする。息が当たる。くすぐったい。目を閉じてことで五感が研ぎ澄まされて、余計に敏感になっているのかもしれない。
ようやくパスタが口に入ったと思ったら、なぜか先生の指が私の唇に触れた。
「ひやっ!」
私は驚いて声を上げる。目を開けたそこには同じように驚いた顔の先生がいる。
「ごめん。口にソースがついてしまったから。でもなにも、そんなに驚くことはないだろう」
「すみません。慣れてなくて」
言ってしまって後悔した。墓穴を掘った気がする。
「へえ、そうなんだ」
先生は興味深げに私を見た。