俺様外科医の極甘プロポーズ

「おはようございます」

「おはよう」

 先生はもう起きていた。というよりも、寝ずに作業をしていたといった方が正しい。

「朝ごはん作りますね。その前にお体拭きましょうか」

 私は洗面器に熱いお湯を張って、タオルを絞り先生に渡した。

「どうぞ」

「ありがとう」

「背中はお拭きします」

「ああ、お願い。替えの下着はそこの棚の一番上にあるから出してきて」

「はい」

私は言われた通りウオーキングクローゼットの中に入り、引き出しを開ける。

「……下着」

 職業柄、男性の裸も下着も見慣れてはいる。けれど、白衣を脱ぐととても緊張するのはなぜだろう。

こんなシチュエーションで戸惑わないわけがない。先生はどう思っているのか知らないが、私はとてもやりにくい。

「着替え、まだ?」

「はーい、今戻ります」

雑念を振り払うように両ほほを掌でたたくと、下着を手に取り先生のもとに戻った。

< 45 / 185 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop