そして、失恋をする
「まぁ、授業がつまらなくて眠たくなる気持ちはわかるけどな。けれど、高二のこの時期に寝てると、この先の進路に影響してくるぞ」

口調はそっけない言い方だったが、修也は心配そうな表情を浮かべていた。

「たった授業寝たぐらいで、進路になんか影響しないよ」

胸の前で右手をパタパタと振って、僕は苦笑しながらそう言った。

「たしかに、それはそうかもね」

そのとき、左にいた希が僕と修也の会話に割って入った。

「学校に授業寝たぐらいで、私も自分の進路には影響しない気がする」

「なんで、そう思うの?」

希の言葉を聞いて、修也が彼女に視線を移して訊いた。

「今、受けている学校の授業は将来自分の人生であまり使うところがないと思うから」

「どういうこと?」

ピクリと眉を動かして、修也は首をわずかにかたむけた。
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