そして、失恋をする
自分の教室を出た僕は、あれから少し離れた場所ですぐに制服のポケットに入れていたスマートフォンを右手で取り出した。そして、千夏に電話をかけた。
ーーーーーープルプルプル。
『もしもし、陸君。どうしたの?』
三回コールを鳴った後、千夏の声がスマホから聞こえた。
「特に用はないんだけど、なんだか心配して」
『心配、私の?』
「うん」
『どうして?』
「なんかさっきLINEの文章で、『後三回寝ると、死ぬ』とか書いてあったから」
そう言った僕の声は、不安げだった。
『それだけのために、私に電話してくれたの?やさしんだね、陸君は』
そう言う千夏の声は、とてもうれしそうだった。
『でも、陸君は知ってるでしょ。私が一周間しか生きれないこと。それとも、信じてないの?』
「信じてないよ。というか、信じたくないよ。そんなこと」
僕は、はっきりとした口調でそう言った。