そして、失恋をする
「そんな約束できないよ」

僕は少し怒ったような口調で、千夏に伝えた。

「それに、幸せにもなれない」

続けて、僕は否定した。

ーーーーそりゃそうだろ。。好きな人と別れて、自分だけが生きて幸せにはなれないだろ。それに、僕はもう千夏のことが好きなんだから。

千夏が死ぬことにはならないという現実を信じているが、僕の顔はいつしか不安そうになっていた。

「明日にはわかるよ」

自分のことなのに、千夏は冷たい口調で短く言う。

「明日も、会えるといいね」

「会えるよ」

はっきりと、千夏にそう伝えた。

僕の言葉を聞いて、千夏が頬をゆるめて笑った。

「じゃ、明日」

そう言って、僕は家に帰った。
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