雨の後は、きっと虹がかかる


教室に入ろうとすると、違和感を感じた。


……あれ?この前までは平気だったのに。


学校の人口密度の高さに身体がびっくりしているのだろうか。


どこか息苦しさを感じる。


きっと、いつもは誰も来ない時間に来ていることもあるせいだ。


もうすぐチャイムが鳴るのに何やってんの。


ドアを開けないと。早く教室に入らないと何をされるか分からない。


しっかりしようとすればするほど、立つのが辛くなっていく。


ドアに手を添えると、自分の手が震えていた。


カタカタ鳴っている。


おかしい。なんで。


無理矢理開けようとしても、手に力が入らない。


なんでこんな簡単なことも出来ないの。


「……っ……はっ……」


声にならない声だけが喉を震わせていく。


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