雨の後は、きっと虹がかかる


そうこうするうちに、一際大きな声が廊下の奥からしてきた。


「まじでそれはないってー!」

「本当なんだからー!」

「それ、絶対見間違いだよ!」

「えー、よく見てみなー。」


……今ここで上村さんが来たの?


本当に早く入らないとやばい。


お願いだから、開けてよ。


「……あれ、星野じゃねえ?」


背中に冷や汗が伝った。


「あいつ、何やってんの。」


「星野さーん!何そこで突っ立ってんのー?」


もうすぐそこまで来ている。


なのに、何も身動きが取れない。


からからに乾いた喉がひゅっと鳴る。


あまりの恐怖に身震い一つ出来ない。


その時、肩に手が乗った。


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