雨の後は、きっと虹がかかる
「おい、止めろよ!」
……誰?後ろの方から聞こえる。
上村さんはえらく不機嫌な顔になった。
「……そ、そんなにきつく言うことじゃないじゃん、聖。
こいつ、本当に嫌われてんだからあたしがやってやってんの。」
「そんなことしても、なんにもならないだろ。」
……雪村くん?
後ろを振り向くと、やっぱり雪村くんがいた。
何でか分からないけれど、座り込んでしまう。
今まで気づかなかったけれど、そこで初めて自分の膝が震えていたことに気付いた。
震えを感知できない程怖がっていたことがおかしかった。
「何してくれてんだよ、気持ち悪い。」
彼女は吐き捨てるように言って教室を出て行った。