* Reality * ~鏡の顔~
『ごめんねレオ。私仕事と男の両立は無理なんだ。だから今は許して?』


レオに近付き軽い挨拶のキスをチュッと音を立て、わざと目をじっと見つめて微笑む。


『ほらそうやって 直ぐに僕の心を乱すんだ…』


『今日は私仕事に来てるんだ。早く仕事終わったら ご褒美があるかもよ?フフ//』



『じゃあ胡桃、1秒でも早く終わらせよう。ねぇ早く。』


黙っていれば どごぞの王族のような気品が漂うイケメンな男にしか見えないレオなのに、恋は盲目?余裕がない年下の男って勘弁して欲しい。


滅茶苦茶心の中で毒を掃きまくりの私だけど、クールに専務から受け取っていた書類を見ながら、レオと商談スペースのデスクにパソコンを置き仕事をする。


二人で打ち合わせした内容を フランス語に翻訳しパソコンに素早く落とし込んで行く。


『ねぇ胡桃だとなら、倍速で仕事が捗るんだけど…また次の機会ってあるのかな?ほんと仕事も出来るとか、ズルいよね…はぁ///ねぇ、やっぱ無理?』


『それよく言われるから あんま嬉しくない。』


そうだった。レオは仕事はパーフェクトな男。だからパートナーとしては最高なんだけどね。
でも 恋は封印したから…



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