LOVE DAYS

「あの人、ヤバいかも…」


パラパラプリントを捲っていってたらパラりと落ちたその紙にまた絶句する。

拾い上げて目を向ける先には総合順位表。


「やばっ、ヤバすぎる」


271位中…


「3位って、なんすか?」


夢を見ているのだろうか。

そう、これは夢でありたい。

あたしのだって本当は夢で、実際はこんなものじゃない…

って思えば思うほど虚しくなってきた。

ヤバい。こんなの誰にも言えない。


思わずあたしの順位表と見比べてしまった。


総合5教科500満点に対して晴馬君は493点なのに、あたしったら199点。


「やばっ、」


じゃなくて、こんな事してる暇ない。

とにかくはやく終わらせないと。

テストと同じプリントだから助かる!!


「ちょっとお借りします…」


一応プリントに向かって拝んでおいた。

ありがたく晴馬くんはそのまま置いててくれたことによって、あたしは命拾いする。


このお礼はきちんと。…って言っても、なにもなかったことにしとこう。

なんて思いながらあたしはそれを持って自分の教室に急いだ。


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