ヴァンパイア・シュヴァルツの初恋
「……ごめんなさい……」
「アカリ様!?どうしたのですか!?」
自分が情けない。
私の不幸体質を知っているシュヴァルツさんにとったら、この気持ちなんて、最初から迷惑以外の何ものでもなかったはずだ。
「おいお嬢ちゃん。泣いてる場合じゃねえぞ。これから行くとこはもう決まってる」
「……え?」
先程まで頭を抱えていたはずのアルバさんは、いつの間にか部屋から持ち出していたリストの束を、懐から取り出した。
そのうちの一枚、オリーヴィアさんのプロフィールのページをめくり、彼女の顔写真をパチンと指で弾く。
「この女を問い詰める」
「アルバさん……」
「シュヴァルツはイカれた奴だが、悪事に手を染めるわけがねえ。犯人扱いされんのは俺が許せねえんだ。お嬢ちゃん、あんたの力が必要だ。協力してくれるか?」
私は涙を流しながら、大きく頷いた。
「もちろんです!」
「じゃあオリーヴィアの家に行くぜ!ちゃんと掴まってろよ!」
アルバさんの言うとおりだ。泣いている場合じゃない。
シュヴァルツさんのために、できることをやらなきゃ。