ヴァンパイア・シュヴァルツの初恋

やがて左右にいたベルベットの兵により、重い扉が開けられ、それと同時に周囲にいた貴族たちが中へとなだれ込んでいく。

私もはぐれないようアルバさんにくっついたまま、その波に乗った。

中はコンサートホールのように暗く、前方中央にはステージがあり、そこだけがライトで照らされていた。

ステージ右には司会台があり、中央にはおそらく品物を置くためだと思われるガラステーブルが置いてある。

ここに人間が並べられるなんて……。

アルバさんの腕に掴まり、後に続いた。

バラバラと入場したが、座席は決まっているらしい。

検査の後に渡されたパドルと呼ばれるナンバープレートを座席と照らし合わせながら、その席へと向かった。

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