ヴァンパイア・シュヴァルツの初恋

それは受付で別れたままの姿をしたアルバさんに間違いなかった。

その手には大きな宝石の塊が握られていて、宝石についた血の跡から、彼は今、背後からその宝石でネロの頭を思い切り殴ったのだと分かった。

「アルバさん、大丈夫なんですか!?」

「いや参ったぜ、今まで騎士団の奴らに捕まってたんだが、奴らがお嬢ちゃんがオークションに出品させられるって悠々と話してやがるから、こうして逃げてきたってわけだ。金で釣りゃあっさり逃がしてくれやがって、チョロいチョロい。ま、がっぽり巻き上げられたけどな」

そんなことを言って舌打ちをしたアルバさんがなんだか懐かしくて、ホッとした。

さらに彼の背後には、鮮やかなドレスを来た女の子がゴロリと三人転がっていた。

「その子たち、もしかして……!」

「ああ。眠らされてるが、出品されてた人間たちだ」

駆け寄ってよく顔を確認すると、確かに被害者の女の子たちだった。

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