ヴァンパイア・シュヴァルツの初恋
思ったとおり胸元が大きく露になる。
もう訳が分からず、私は少し不貞腐れていたとさえ思う。
自分で胸元を開いたことが恥ずかしくて目を逸らしたが、シュヴァルツさんはそれをまじまじと見ており、どんどん体温が上昇していった。
血を減らすと言っていたのに、むしろ血が増えているような気さえしている。
「動くな。じっとしていれば、痛くはしない」
痛くしないって、何……?
すると、彼は両手を私の肩に置き、今までにない強い力で押さえつけてきた。
「な、何ですかっ!?」
間髪いれず、首筋に顔を近づけられ、開いた素肌に彼の髪が触れた。
ぞわぞわとしたソフトな髪の感触と、首もとでうごめく彼の頭。
初めての光景を直視できず、慌てて目を逸らし、ただ体を強張らせた。
「しっかり呼吸をしろ。力を抜いて、目を閉じていればいい。……できるか?」
胸元の彼の声が、じんと甘く、鎖骨に響く。