ヴァンパイア・シュヴァルツの初恋

固くなった体がだんだんと熱さに飲まれてほぐれていき、まるで鎖骨から伝わる彼の言葉に操られているかのように、全身の力が抜けていくのが分かった。

シュヴァルツさんはその機を待っていたのか、骨抜きになった私の体をしっかりと抱きながら、露になっている素肌にゆっくりと牙を立てる。

ちくりとした刺激には、わずかに痛みもあった。

「……あっ……」

しかしそれはすぐに過ぎ去り、その刺激はとてつもない快感へと変わっていく。

「待ってください、シュヴァルツさん、ああっ、嘘っ……」

体内の熱さが彼が噛んでいる部分に吸い寄せられていくようで、その熱は、全身の通り道に甘美な余韻を残しながら移動していった。

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